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【介護】高齢で歩行が心配なら「歩行器」福祉用具をレンタルする

我が家の義母が、「歩行器」をレンタルしました。

まだ先の話だと思われる方も多いでしょうか?

高齢者との関わりは、介護する・しないに関わらず、どなたでもいつかやってくる。

そう思っています。

今回は、とても勉強になりました。

レンタルの経緯、実際に試した様子、感想などなど。

どなたかの参考になれば!と思いまとめたので、是非ご覧ください♪

目次

「歩行器」と「シルバーカー」の違い

「歩行器」とは、歩行を補助してくれる福祉用具です。

歩行を安定させることが目的となるため、ハンドルの中へ身体を入れる形状が基本。

その為、足元も広く開いています。

「屋内用」「屋外用」が、あります。

「屋内用」

  • 困り事に合わせて前後の脚が車輪などに変えられる
  • 固定式、交互式があったりと、バリエーションが豊富

「屋外用」

  • 腕を乗せて上半身を預けられるもの
  • 公共交通機関を利用しやすいようコンパクトになるもの
  • 電動アシスト付きで自動ブレーキが転倒防止となり、声でアシストしてくれるものと、種類が多い

そして実は、「シルバーカー」とは違うとのこと。

「シルバーカー」自立して歩行できる方の、外出をサポートするもの

歩行が安定している方でも、重い荷物を持つのが大変だったり、疲れた時に座りたい方が使用する補助用具

似ているように感じますが、自立歩行が安定している前提なので形状が違います。

ハンドルが真っすぐ、後輪をつなぐ棒があり、身体が中へ入りません。

歩行を安定させたい!という方には不向きなのです。

その為、介護保険は使えず、レンタルもありません

今回我が家では、外出用「歩行器」(歩行車)をレンタルすることにしました。

「歩行器」が必要だと思った理由

日常の外出時、常に杖は必要でした。

ただ、段々次のようなことが見られるようになったのです。

  • 歩行距離が短くなってきた
  • 歩行速度が遅くなってきた
  • 杖だけでは不安定になってきた

歩く様子を見る親戚などにも、杖だけでは危ないから…と話が。

「必要ではないか?」と判断しました。

「歩行器」は、ハンドルの中へ身体を入れることで、歩行をサポートしてくれます。

また、しっかりとした座面がついていて、必要な時に座れます。

まさに、歩行距離が短くなり、歩行が不安定な方には、とても安心できる福祉用具・補助用品なのです。

「歩行器」を比べる

まずは、ケアマネージャーさんへ相談しました。

すると、いくつかの歩行器を試せる機会を作ってくれました。

当日は、福祉用具専門相談員の方が、3台の「歩行器」を家まで持ってきてくれました。

もちろん、ケアマネージャーさんも同席。

3台の「歩行器」は、このような感じです。

①軽くてコンパクト

  • 前輪タイヤが二輪
  • 座面を上げ下げし、前後に折りたためるタイプ
  • 前面に、バッグがついています

②中型でシンプル

  • 少し大きめのタイヤ
  • 座面は大きく上げ下げは無しで、前後に折りたためるタイプ
  • 座面下にワイヤーかご

③しっかり大きめ

  • 前輪タイヤが大きい
  • 2台に比べ少し重い
  • 後ろのタイヤに抑速機能あり
  • 座面の上げ下げは無しで、幅が細く折りたためるタイプ

と、バランス良く揃えてくださいました。

義母が実際に試してみる

早速、家の前で少し試します。

3台それぞれ触ってから、実際に公園まで行ってみることにしました。

一番心配していたのは、歩道です。

特に、歩道の段差、斜めになった場所での操作性。

まずは、一番軽いタイプから試してみました。

途中、休憩しながら、「歩行器」を交換しながら、歩く様子を見ていきます。

公園内の段差も上がれるかどうか、「歩行器」を変えて試してみました。

後ろから見ると、歩行器の動きなどが微妙に違うことが分かります

そして休憩の時には、実際に椅子へ座ってみました。

ロックのかけ方解除の仕方

坂道でのブレーキ操作

操作しやすいかどうかも確認していきました。

使用感

本人の使用感は、「重いかどうか」が一番重要な様子でした。

①の歩行器

  • 一番コンパクトで軽いけど、椅子に座ると窮屈そう
  • 前輪タイヤが二輪だったので、操作性はとても良い

②の歩行器

  • 座面が一番しっかりしていたので、座るにはとても良い
  • 歩いている時に少しフラフラした様子があった

③の歩行器

  • 前輪タイヤが大きく少し重いため、安定感は一番良い感じ

本人的には、細かな違いがあまり気にならないからか、決めるのに随分迷っていました。

そして、頑張り過ぎて疲れたのか放心状態💦

変更も可能という事だったので、本人が最初に「これ」と言った、一番軽いタイプ①の歩行器に決めました。

高齢だからこその難しい点

「歩行器」としての問題点ではなく、操作する側として難しい点が、いくつかあると感じました。

歩行器の使い方

本来なら歩行器は、ハンドルの中へ身体を入れて歩行を助けてくれるもの

けれど、どうしても手が前になり身体が遅れてしまいます

実は多くの方が、そうなってしまうらしいです。

その為、前傾姿勢なるのですね。

これだと逆に、疲れてしまいます。

そして歩いている時、足元ばかり見てしまうのです。

前を見るように伝えても、自然と視線が下へ

気になってしまうのですね。

慣れるまでは、危険だと思いました。

そして、信号手前の歩道が、道路に向かって傾斜しています

ここでブレーキをかけるのですが、かけ続けなければなりません。

駅のホームと同じですね。

線路に向かって立つと緩やかに傾斜しているため、車椅子やベビーカーへ注意喚起していますよね。

見ていて、危ないかも…と思いました。

操作の難しさ

「操作」というほどのことはないのですが、やはり高齢者。

少し難しいようでした。

例えば、椅子を使用する時、動かないようロックをかけます

また、椅子使用をやめて歩行し始める時は、ロックを解除しなければ動かせません

椅子を上げ下げするタイプもあります。

確かに単純な操作で難しいわけではありませんが、人によっては覚えるまで時間がかかりそうです。

特に、ロックをかけることはとても重要!

ロックせずに座ると走り出してしまうため、忘れて座ると大けがに繋がってしまいます。

軽さと安定性のバランス

これ!と決めるにあたって、本当に判断に迷いました。

というのも、軽いのは良い!けど、段差は上がりにくい。

車輪が大きいと安定していて段差は軽く上がれる!けど、重い。

判断が難しいのです💦

なので、「何を一番優先するか?」優先順位をつけて判断する必要がある、と思いました。

レンタル代

ちなみに、我が家はレンタル。

福祉用具は、以下のように区別されています。

  • 介護保険適用でレンタルできるもの
  • 介護保険適用で購入できるもの

「歩行器」の場合、レンタルは介護保険適用

購入は介護保険適用外

なので、必然的にレンタルかな~と。

介護保険適用、1割負担で、月額300円、銀行引落しとなりました。

「契約書」「重要事項説明書および個人情報利用同意書」にサイン、押印して完了です。

ちなみにレンタル料ですが、カタログ内「歩行器」介護保険1割負担で、月額204円~714円の範囲内でした。

電動アシストタイプが、一番高額の714円。

他、ほとんどが月額500円以下でしたよ。

なにより、状態が変化しやすい高齢者。

同じ「歩行器」を使うことは少ないかもしれないので、レンタルはありがたいな~と思いましたね。

まとめ

なによりも、福祉用具は安全が第一。

専門の相談員の方に直接見ていただけたことは、心強かったですね。

それぞれの用具の特徴、選ぶ基準などのアドバイスもしていただけます。

福祉用具専門相談員の方に見ていただき、最適なものを選ぶ必要があると感じました。

今回カタログを頂きましたが、生活が楽になる福祉用具、色々ありました。

しかも、介護保険を使ってレンタルできる福祉用具は、適用基準がそれぞれあります。

また介護度によっても、対象用具が変わりますよ。

カタログには「介護保険について」の説明から、「その他制度について」など様々な情報が。

とても勉強になりましたね。

カタログに目を通しておくだけでも、安心できると思います

家の整理、片づけとも密接だと思うので、自分も知識を深めたいと思います♪

フォロー嬉しいです♪
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