インテリアコーディネーター、プロダクトデザイナーである、川上ユキさん。
川上さんの著書が好きで、何冊か読んでいます。
「インテリア」の話に限定しない、「暮らし」全体をふんわり包むような視点が良いのです。
さらに具体的な提案が分かりやすく、参考になります。
可愛いイラストもご本人が描かれていて、本当に素敵♪
代表作の一冊、「独り暮らしをつくる100」という本を読んで考えた、魅力的なお家についてです。
本について
「独り暮らしをつくる100」は、2004年発刊。
初めて自分の住まいと向き合う人たちに、インテリアの基礎が伝えられたら…という想いで書かれています。
「独り暮らし」とありますが、「家」に住まう方なら誰でも参考になる話が多くありました。
整理収納でいうと、「整頓」の話にあたるでしょうか。
もちろん、片づけの順番で言うと後の方の話ですが、とても参考になることがたくさん!
ページ数、203ページと厚めのハードカバー。
でも、100の話は1ページに簡潔にまとめられているし、イラストが多く、するっと読めてしまいます。
川上さん自身、
イラストには、難しい話も一瞬でわかりやすくする伝達力があります。(中略)わたしの描くイラストは自身の「伝えたいこと」を補完する、最強のパートナーだと位置づけています。
川上ユキ公式ホームページより
とおっしゃるように、イラストによって理解がさらに深まります。
本当に可愛いのです!
独り暮らしの始まり
独り暮らしの経験はありますか?
自分が実家を出たのは、大学生の時です。
最初の1年間は寮生活。
その後、寮の閉鎖に伴い、晴れてアパート暮らしになりました。
元々インテリアなどが好きだったこと、個が苦痛ではなく、むしろ好きだったことから、嬉々として部屋作りを!
独り暮らしの最初は、誰でもワクワクだと思います♪
本の最初、「01」は、独り暮らしの「つくる」について。
「自分」×「つくる」=「ライフスタイル」
と書かれていますが、本当にそうですよね。
住まいは「家」としてだけでなく、そこに住まう方の暮らしが反映されたものだと思います。
これは独り暮らしに限りませんよね。
川上さんは、「つくる」を「考える、決める、行動する」が3個1セットになった行為、と書かれています。
片づけにおいてもそうだと思います。
考えて、決めて、行動した結果が積み重なって、その人らしさが自然と反映するのでしょうね。
失敗について
様々な事例や方法は、なるほど!と思うことばかり。
その中で一番印象に残ったのは、「69」カモン、失敗!
川上さんも、「すてきなコーディネートの必要条件というわけではありませんが…」と前置きされていますが…
失敗も大切だよなぁ…ということです。
振り返れば、まさにそうではないですか?
自分も失敗は数知れず!
この方法良いかも!などと影響を受けて同じようにしてみても、自分には合わなかったり、これはピッタリ!と購入したのに微妙に使いにくかったり…💦
これ、片づけに限らず、人生においてでもあったりして…(笑)
失敗せずに最良の結果だけ手にしようとしても、うまくはいかないものです。
「独り暮らしをつくる100」川上ユキ/著
失敗も後悔も、今の自分をつくっているのだと思えば、それもまた大切なことだったと受け入れることができるのかもしれませんね。
まとめ
100の提案は、事例はもちろん、捉え方、考え方、暮らしについてなど幅広く書かれています。
事例は本当に参考になりますよ。
部屋のレイアウト、収納について、などの仕組みの話。
色や形、材質、ディスプレイなどの見え方の話。
持つものについての話など、独り暮らしをした方なら、「あるある~!」なんて思うのでは?
決まった箱(部屋・家)の中で、効果を最大限にするためのヒントがたくさん♪
片づけのプロセス、「整頓」は、意外とあなどれないと考えているので、とても参考になりました。
すっきりしない原因が、こんなところに!
なんてことが、あるかもしれませんよ。
そして何より、住んでいる人が試行錯誤しながら愛情をもって暮らしをつくることで、魅力的なお家になっていくのでしょうね。
お時間があればぜひ、読んでみてください♪