東京都の「子育て応援とうきょうパスポート事業」協賛店です♪

【本】「子どもを守る言葉『同意』って何?YES、NOは自分が決める!」レイチェル・ブライアン/著

絵本か児童書になるのでしょうか?

子ども向けの、読みやすく楽しい本です。

子ども向けといっても、内容はとても深い。

「同意」とは、幅広いものだと感じます。

他者を「違う人格を持つ」人として、尊重できているだろうか?

自分自身を振り返るキッカケにも。

無意識に潜む今までのあり方に、何度読んでもハッとさせられます。

時々この本を開き、振り返ることで、意識を改めることができるのです。

むしろ、大人こそ読んで欲しいと思えます。

目次

レイチェル・ブライアン

著者のレイチェル・ブラウンは、アーティストでありアニメーター。

「性的同意」について、わかりやすく説明した動画「ティー・コンセント(お茶と同意)」を共同作成。

この動画が大ヒット。

そのような中、自身のお子さんが6歳の時、学校で友達でもない男の子にキスされたと告白。

このことがきっかけで、新たな動画を作ることに。

性的な部分をなくし、「基本的な同意」について、子ども達へわかりやすく伝えるものとして動画作成。

発表すると大反響。

本を出す流れとなったようです。

「『あなたのからだはあなたのもので、あなたにはバウンダリーがあって、お互いにそれを守り尊重しあうこと、そしてあなたのことはあなたが決める』ということを、動画を作って伝えたかったのです」

LEE本人インタビューから抜粋

小さい頃から、同意に関わることって多くありますよね。

自分を守ることはもちろん、他者との関係を築くためにも大切。

本の内容

本の内容は、大きく8章。

同意の話の前に、まずは「自分で決める」ということについて説明があります。

そして、バウンダリー(境界線)とはどういうことか?

イラストと共に、詳しく説明されています。

さらに、同意の取り方や、バウンダリーは変化すること。

自分を振り返りながら、人との関係の作り方を考えること。

困っている人の助け方から、仲間がいることの大切さについてなど。

こんな時は…?の事例と共に、一つ一つ丁寧に説明がされています。

同意って、体についての話だけではないと思うのです。

特に考えさせられたのは、バウンダリー(境界線)について。

バウンダリー(境界線)とは?

この本を読むまで、自分は「バウンダリー(境界線)」という言葉を知りませんでした。

境界線とは、さかいめの線

「大丈夫だ」と思うことと、「嫌だ」と思うことの間を分けることとされています。

「分ける」と聞くと、つい片づけが頭に浮かびますが…(笑)

「境界線を引く」ということは、「気持ち」として「線を引く」ことですよね。

根本にあるのは、体についてのこと。

「何かをするときは、相手に同意をとる必要があるよ」としています。

そして違いがあるからこそ、相手が同意しているかを確認することがとても大切だと。

体に限ってではないよな~と思います。

「違いがある」ということを意識するって、実は難しくないですか?

頭では理解していても、常に意識することが自分には難しい。

そして、「違いがある」という言葉を聞くと…

やっぱり片づけが思い浮かぶのです。

境界線を引くことは難しい?

改めて振り返ると…

自分は気持ちの境界線を引くことが、とても下手だったのだな、と思います。

それは何故かな?と考えてみました。

理由は一つではないと思いますが…

「自分の気持ちを出さない方が、面倒にならない」

という気持ちが大きかったのかな?と。

波風立てずに過ごすクセがあったように思います。

「まぁいっか」が口癖。

自分の気持ちにしっかり向き合わず、フワフワ流されるように過ごしていたのかも。

「自分のことは、自分が決める」といっても、練習が必要。

境界線を引くためには、まず最初に自分の気持ちがしっかりなければ、と感じるから。

自分の気持ちが曖昧だったから、境界線を引くことが下手だったのかな~なんて。

そのくせ、「気持ちが変わる」ということを、嫌がるところがありました。

「あの時は、こう言ったのに」

「言ってたことと違う」

などど言いがちで…

主に夫(←コロコロ言うこと変わりがち)へ言うことが多かった(笑)

もしかしたら逆に、「気が変わってもいいんだよ!」って、誰かに言ってもらいたかったのかも…

変わることが、ダメだと思っていたのでしょうね。

今は、変化も受け止めることができるよう意識しています。

他者として尊重することの大切さ

本の最後。

「この本を手に取った大人の方へ」

として、性教育研究者である村瀬幸浩さんが寄稿しています。

“男性が占めてきた優位な立場の者の意向に「女子供」を従わせ、自由な意思表示をさせない”。そんな「パターナリズム」(父権主義)が当然、の日本社会の中で生きてきた私たち。個々の「バウンダリー」が違うことも無視され、「指示に従え」「みんなに合わせるべき」という価値観の中で、それぞれ個性を持つ子どもは、しんどい思いをしてきたことも多いはずです。

「『同意』って何?」レイチェル・ブライアン/著 メッセージから抜粋

大人になったからといって、感じなくなるものでもないと思いますが…

同調圧力であったり、個性や違いを尊重されない空気感であったり、今でも感じることはあります。

学校や職場、親子、家族でも、違う人格をもった「他者」として尊重することが大切。

そう最後に締めくくられています。

片づけをするなかでも感じる、大切なこと。

そして、「境界線を引く」「分ける」ということは、片づけでも実感できます。

何度も繰り返し「もの」を分けていき、判断することで、感じることがたくさんあるのです。

「もの」を通して、自分の気持ちに気づける。

これが片づけの醍醐味だと思うのですよね。

可愛い絵でわかりやすく説明された、こちらの本。

自分はどうだろう?と、大人こそ考えさせられる良書です。

その時々で感じることも、気になるページも違うからこそ、何度でも読むことができますよ。

フォロー嬉しいです♪
目次